ロト6は、[01]から[43]までの43個の数字の中から異なる6個の数字を選び、これを申込数字として購入する宝くじです。特徴は従来からの宝くじと異なり、購入者自身が申込数字を選択し、購入できる『数字選択式宝くじ』ということでしょう。価格は1口200円で、購入した申込数字が毎週月・木曜日の締め切り後に抽選される数字と何個一致するかによって1等から5等までの当選が決まります。当選金額は、この宝くじの性質上発売額と当選口数により毎回変動しますが、理論値として1等2億円、2等約1,000万円、3等30万円、4等6,800円、5等1,000円(原則固定)となっています(下表参照)。
実は(2021年4月1日)現在の賞金体系になったのは2017年2月9日(木)の第1147回からで、その前までは理論値として1等1億円、2等約1,500万円、3等50万円、4等9,500円、5等1,000円(原則固定)となっていました。つまり2・3・4等の賞金配分が圧縮され、1等の賞金が高額になる賞金体系へと改定されたということです。同時に1等の最高当選金額も改定されました。ロト6には「キャリーオーバー」といって、当選者がいない等級の当選金総額、および1口あたりの当選金があらかじめ定められた最高額を超えた場合の超過額を次回号の1等当選金に繰り越すという制度があり、キャリーオーバーがない通常時の最高額は改定前(2億円)と変わりませんが、キャリーオーバー発生時の最高額は改定前の4億円から6億円へと高額になりました。尚、現在日本で発売されている宝くじで、キャリーオーバー制を導入しているのはロト6およびロト7とのことです。

賞金の配分率が明確になりましたので、ここで各等の賞金がどのように決まるのか1571回／2021年3月25日の抽選結果(右下表)を例に賞金配分を検証してみたいと思います。この時の状況はいわゆるキャリーオーバーが発生しており、前回の1570回が終了した時点でその額は183,123,869円となっていました。
以下、順を追って確認していきます。
①販売実績(販売額)から当選金に充てられる金額(販売額の45％)を算出します。販売額は1,577,147,000円ですから、1577147000×45%＝709716150となり、当選金の総額は709,716,150円になります。
②当選金総額から5等の当選金を差し引きます。5等の当選金は1,000円(固定)で確定していますから、その額は190160×1000＝190160000となります。これを当選金総額から差し引くと709716150－190160000＝519556150となり519,556,150円が1等から4等に配分される金額になります。
③残りの519,556,150円を各等の賞金配分率に基づいて配分します。但し1等はキャリーオーバー分を加算。
1等は(519556150×50.855%)＋183123869(前回からのキャリーオーバー分)＝447344149.083
2等は519556150×15.257%＝79268681.806
3等は519556150×16.477%＝85607266.836
4等は519556150×17.411%=90459921.277
④配分された金額をそれぞれの当選口数で割って各等の当選金(100円未満切り捨て)を算出します。
1等の当選金は447344149.083÷1＝447344149.083(100円未満切り捨て)⇒ 447,344,100円
2等の当選金は79268681.806÷8＝9908585.226(100円未満切り捨て)⇒9,908,500円
3等の当選金は85607266.836÷227＝377124.524(100円未満切り捨て)⇒377,100円
4等の当選金は90459921.277÷11630＝7778.153(100円未満切り捨て)⇒7,700円
◆①で当選金の総額について販売実績(販売額)の45％としていますが、これは当せん金付証票法(2012年に法改正)第５条により定められた当せん金品の限度の項で「発売総額の５割を超えてはならない」に基づいています。
◆②の当選金総額は当選金ファンドとして定義され、5等は固定賞金方式(当選金額が固定額で決定している)による算出となり、1等から4等までの当選金は、当選金ファンドから5等の当選金分を差し引いた額をパリミューチャル方式(当選者間で按分する方式)で決定しています。
◆残りの55％についてですが、宝くじは販売総額の約40%を収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われており、残る約15％は、発売に伴う印刷経費、売りさばき手数料等をはじめ、社会貢献広報費となっています。
◆ちなみに上記の検証で切り捨てられた端数の合計は915,219円になります。これは1～4等の当選口数によって変動するため販売実績にもよりますが、毎回少なくとも(1～4等の当選口数×50円)程度の端数が発生することは推定できます。もちろんこれも収益金として発売元である全国都道府県及び全指定都市に収められ、公共事業等に使われることになっています。

∬ロト6の購入∬
　 ロト6は1口200円で、原則1年中、宝くじ売り場、ネット(宝くじ公式サイト、インターネット販売金融機関の
　 販売サイト)または一部の銀行のATMで購入できます。
　 ★購入A＞宝くじ売り場
　　 原則1年中、数字選択式宝くじ取扱売り場で購入することができます(年末年始を除く)。
　　 取扱時間は、毎日8:00～20:00です。抽選日(月曜日と木曜日)の発売は18:30まで。
　　 宝くじ売り場によって取扱商品や取扱時間が異なるので注意してください。
　 ★購入B＞宝くじ公式サイト
　　 宝くじ公式サイトのネット購入ページから、原則1年中、24時間いつでも購入できます(年末年始を除く)。
　　 抽選日(月曜日と木曜日)の発売は18:20までとなります。尚、抽選日の場合の18:20～翌日8:00、抽選日で
　　 はない場合の19:50～翌日8:00における購入分は発券予約となり、翌8:00以降に決済となります。
　　 ※宝くじ公式サイトで購入するには会員情報、支払い方法、当選金の受取口座を登録する必要があります。
　 ★購入C＞インターネット販売金融機関の販売サイト
　　 一部の銀行のWebサイトから購入できます。詳細は各銀行のホームページを参照してください。
　 ★購入D＞ATM宝くじサービス
　　 一部の銀行のATMで購入できます。詳細は各銀行のホームページを参照してください。
∬ロト6の抽選∬
　 ロト6の抽選は、ロト専用抽選機「電動攪拌式遠心力型抽選機(愛称：夢ロトくん)」を使って行われます。
　 夢ロトくんによって抽選された6個の本数字と1個のボーナス数字が、購入した数字といくつ一致しているか
　 で1等から5等までの当選が決まります。
　 抽選の様子はインターネットでライブ配信されており、毎週月・木曜日の午後6時45分からノーカットでみる
　 ことができます。
∬抽選結果の確認∬
　 当選番号の確認は、上記のライブ配信でもできますが、宝くじを販売する公式サイトをはじめ販売する金融機
　 関のWebサイト、宝くじ売り場、抽選日翌日の新聞などで確認することができます。
∬当選金の受取り∬
　 宝くじが当選した場合は、支払開始日から1年以内に当選金を受け取らなければなりません。
　 ※当選金の時効は1年で、支払期日を過ぎると当選金を受け取ることはできません。
　 当選金は購入方法や当選金額によって受取方法が異なります。
　 ★宝くじ売り場で購入した場合
　　 宝くじ売り場で購入した場合、宝くじ売り場、またはみずほ銀行で受け取れますが、当選金額によって受取
　　 方法が異なります。
　　　　 ☆1当選金または1口あたり1万円以下の当選金のみの場合
　　　　　 宝くじ売り場、みずほ銀行本支店(一部を除く)で当選金を受け取ります。
　　　　　 数字選択式宝くじの当選金は専用の端末機がある数字選択式宝くじ取扱売り場でのみ受け取れます。
　　　　 ☆1当選金または1口あたり1万円を超える当選金を含む場合
　　　　　 みずほ銀行本支店(一部を除く)で当選金を受け取ります。
　　　　　 5万円マークのある宝くじ売り場では、1当選金または1口あたり5万円以下のみの場合は当選金が受け
　　　　　 取れます。
　　　　 ☆1当選金または1口あたり50万円以上の当選金を含む場合
　　　　　 本人確認ができる書類(運転免許証、健康保険証など)が必要です。
　　　　 ☆1当選金または1口あたり100万円を超える場合
　　　　　 本人確認ができる書類(運転免許証、健康保険証など)および印鑑が必要です。
　　　　　 ※手続きの都合上、受け取りには1週間程度かかります。
　　　　 数字選択式宝くじの場合は、1口あたりの当選金額が5万円以下であれば受け取ることができます。
　 ★宝くじ公式サイトで購入した場合
　　　 当選金は、登録した当選金受取口座に自動で振り込まれます。
　 ★インターネット販売金融機関の宝くじ販売サイトで購入した場合
　　　 当選金は、宝くじを購入した際に利用した口座へ自動で振り込まれます。
　 ★ATM宝くじサービスで購入した場合
　　　 当選金は、宝くじを購入した際に利用した口座へ自動で振り込まれます。